京阪「寝屋川市駅」から京阪バス「太間(たいま)公園」行きで約15分、終点で下車すると、
淀川河川公園「太間地区」「木屋元(こやもと)地区」があります。淀川河川公園は、淀川の広大
な自然環境を活かして造られた、日本最初の国営河川公園です。大阪市内から京都府
域までに及ぶ全34地区は、その敷地面積を合計すると180万m2にまで及ぶそうです。
「太間地区」には、陸上トラックや野球場、芝生広場、「木屋元地区」には、ストリー
トバスケットのコートやサッカー、ラクビー場などの各種施設があり、市民たちに広
く利用されています。
公園横の堤防沿いの遊歩道に設置されているのは、「茨田堤(まんだのつづみ)」の碑。日本書記に
「仁徳天皇11年(323年)に堤築造」と記されている堤(堤防)がこの付近のことだ
そうです。この「茨田堤」は、日本最古の堤防というのが通説となっています。堤の
築造に関しては、渡来人の秦氏の技術協力を得たと言われています。その由来からか、
付近には、「秦(はた)」や「太秦(うずまさ)」という地名が現在でも見られます。
淀川河川公園は、1986年に市制施行35周年を記念して制定された「寝屋川八景」に
も選ばれています。淀川に育まれた豊かな自然とスポーツなどに興じる人々の明るい
声が響く公園は、癒しの空間と言えるでしょう。
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